日々是放蕩 ~ある遊女の体験記~

日本に生息する売春婦がお仕事セックスやプライベートのセックスを書き綴ります。

「壊れちゃう」「壊してやる」

私は今まで「凄いセックス」を何回かしてきた。「吾泣き濡れて」の稿の「**さん」との一番近日のセックスも泣きじゃくれて良かったし、まだ書いてはいないがお金を頂いて性感師の方とした時も私は事後も奇声を上げ続けるという凄まじさだった。勿論、前稿のハプニングバーも普通ではない。

しかし、1対1での「尋常でないセックス」といえば今年4月12日の「Wさん」とのセックスが皮切りだった。

 

Wさんは20代前半の会社員で、ネットを介して知り合った客さんである。(出会い系ではない)。

ずっと「娼子さんおかしたい」「ほてるはいったらすぐ入れていいですか」とかそんな事しかメッセージしない人で、普通なら不快だが、その潔いばかりのセックスへの傾倒にはむしろ清々しいものを感じたし、20代前半というのもなかなかそそられた。勿論お金のこともある。

 

デパートの休憩スペースで待ち合わせた。Wさんはマスクを着けて現れた。心外であった。デパートの店員や警備員に相手の顔をちらとでも見て貰うことにより、防犯・万が一の為の目撃者作りをしようと思ったのだが。

マスクは風邪とのことだった。またしても心外であった。メッセージで散々「キスいっぱいしよう」と言い合っていたではないか?何故会うまで黙っていたのだ?

 

しかし私のリビドーと期待ははち切れんばかりに膨らんでおり、共に足早にホテルに向かった。冬の寒さが一瞬戻った日であり、「すぐ服のまま犯して貰えるようなエロい恰好」をしていた私は凍えた。「この寒さをM的な快感に変えようとしている」と言ったらWさんは無理だろうと言った。

 

ホテルに着き、お互い手を石鹸で洗うと、WさんはV字型に大きく開いた私のワンピースの胸元を開き下げ、乳房を露出させた。いや、あるいは私が自らしたのだろうか?ブラジャーは下部を支える形の上部の布の殆ど無いもので、これも引き下げると着けたまま乳房が露わになった。

殆どTバックの見えるような短いワンピースの裾をめくり、Tバックを下した。片足の足首に黒い布切れが絡まる形となった。

 

せわしなくベッドに手をついて後背位の姿勢になり、胸を露わにした姿勢で挿入された。会って10分、ホテルに入って5分も経っていなかった。その事実が大変私を興奮させた。

射精にそんなに時間はかからなかったが、瞬発力のあるセックスで寧ろ嬉しかった。

すぐさま私は服を脱いで全裸になり、Wさんにコンドームの中の精液を胸に掛けてもらった。嫌悪感と興奮がない交ぜになり大変心が乱れた。そして射精しても隆々と勃ち続けるWさんの男性器を精液まみれの胸に挟み、精液をローション代わりにしてパイズリをした。摩擦熱でどんどん精液が蒸発し濃くなり気持ち悪くて死にそうだったが、高ぶったのもまた事実だった。そして二度目の射精。ローション代わりにしたものと併せてのW精液。

 

それをシャワーで洗い流し、私は下着と服を着直した。そしてベッドに腰かけイラマチオをしたのだが、不覚にも嘔吐してしまった。床と服が汚れた。そして最前からイラマチオの苦しさで泣いていた私はMモードに入り切っていたので、汚れたのは自分の服なのに「ごめんなさい、ごめんなさい」と泣いた。少しあとにWさんが「謝っている姿に燃えた」と仰ったので本懐であった。

それから吐いてもいいようにお互い全裸になり風呂場でイラマチオし、私はえずきながら吐き続けた。

 

身体を流し、コンドームを替えてベッドで二度目の挿入。Wさんの男性器は萎えるということを知らない。ずっと太く固く上向いたままだ。それでもWさん曰く風邪で勃ちが悪くいつもより軟らかいらしい。それでもその日一回オナニーしたらしい。いつもは毎日3回オナニーしているらしい。

二度目の挿入は私が肉体の限界を覚える程激しく長々としたものだった。

しかしそこまで「して貰える」事が嬉しかった。

私が「おまんこ壊れちゃう」と言うと「おまんこ壊してやる」と言われた。最高である。私がセックスの最中に交わした会話の中で、今でも最高のものに入るのではないか。心の宝箱に入れて大切に保管し、時々取り出して愛でているやり取りである。

それでも局部の限界を感じ、一生懸命締めたり、「いって」と言ったりして、死にそうになった時、ようやくWさんが射精した。

 

キスはそれまでメッセージでしようと言っていたし、キスをしなくても空気感染するかも知れないのだし、Wさんがとてもキスが好きで上手な方だったから「毒食わば皿まで」と濃厚なキスを交わした。案の定、私は数日後風邪を発病し、しばらく仕事が出来なかったが、後悔はしていない。

 

ホテルに滞在した時間は2時間程だっただろうが、その間「ずっとヤッていた」。修辞ではなく、文字通り「ずっとヤッていた」。

そこには何の精神的やり取りもなくただ肉体のぶつかり合いがあるだけであった。そこがその日のセックスの素晴らしいところであり、清々しかった。精神的な会話が一切ないと、感情が全て肉感に行くのだな、と悟った。

 

Wさんはその後、「お金がない」と言って会ってくれない。勿論、無償にすれば会ってくれるのだろうが、それはしない。寂しい話だが、一期一会の思い出として心に仕舞ってある。