日々是放蕩 ~ある遊女の体験記~

日本に生息する売春婦がお仕事セックスやプライベートのセックスを書き綴ります。

集中豪雨

私はビル内の一角や、非常階段で犯されたことがある。勿論、合意の上で、謝礼を貰って、だが。

 

まず、最初の野外は(正確には野外プレイではなく、ビルの一角なのだが)若い男に誘われた。2,3分話し合った結果話はまとまった。男は私と会うか前から既に我慢できないと言った体であったし、私も性的に発情していた。私は胸元が大きく開いたカシュクール状のVネックになっていて裾が異様に短いニットのワンピースを着けていた。それが男の劣情を更に惹起したようであったし、私もそういう服を着けていることで性的に高ぶっていた。

 

「公共の場で犯される」ということに私は期待と欲情でTバックをぐっしょりと濡らし、ビル内のバーの集結しているところ(昼間はみな閉まっている)の人気の無いところに連れていかれた。彼曰く、人が来ても床が硬質で靴音が靴音が響くので予め察知出来るとのことだった。

 

手を洗う場所がないので汚い手で局部を触られたくないと思い「おまんこ触らないで」と言いった。私は焦るように慌ただしくコンドームを着けた。男に口に含まされた。「前戯」というよりただ性交のための荒々しい情のない準備行為に過ぎない、といった感じだった。既には話し合いの時点から濡れていた私は、人気のないビルの一角を男性と歩いているだけで井戸水のように溢れだしており、また井戸水と違って粘性があった。

 

殆ど布の覆っていない臀部の申し訳程度の布をめくり上げられ、Tバックをずり下され立ったまま背後から犯された。

挿入する時は前戯も無くいきなりだったから流石にきつくめりめりとめり込み押し込まれるような感覚があり、改めて自分の置かれている状況を思い知った。

腰を両手で掴まれ激しく突かれた。正に文字通り犯されているのだと思った。大いく抜きまた奥深くまで挿入するピストン運動が堪らなかった。

私は心底ホテルに行ってちゃんと時間をかけてやりたいと思った。瞬間的な慕情だった。性器と性器の接触しかなく、会話も無く、喘ぎ声(人目を憚っていたから)も出せず、ただ突かれているだけなのにどうしてこんなに良いのだろう。それ故に良いのだろうか。

ベッドでちゃんと時間をかけてやりたかったという哀しさと、その哀しさ故の相手への愛おしさが湧き、それが為に更に快感が高まった。

 

狂おしいほど哀しかったが、性器と性器の接触しかないセックスはそこだけに神経が集中して堪らない快感があった。

また後背位という「穴だけを使用されているように感じる体位」「腰を掴まれ前後に動かされている被虐感」がまた良かった。

永遠に続いて欲しい、しかし人が来たら怖いという中で、喘ぎ声の代わりに荒げた呼気だけを放ちながら犯されていると、突然男が呼気を荒げスラストを早め、また荒々しくなり、「いくっ」と言い、そしてぐったりした。果てたのだ。その絶頂を示す言葉が性交中に男が放った唯一の言葉であった。

 

私はウェットティッシュで相手の性器を拭いてあげたが、自分の愛液は拭きたくはなかった。瞬発的に惹起された愛によって生じた愛液は相手を想うが故に拭き去りたくはなかった。

 

私は狂おしかった。物足りなかった。一度火をつけられたらとことん犯して欲しい。相手に慕情が湧き、こんなにもあっけなく終わってしまう哀しさと、自分の身体を、身体だけであるのにも関わらず、身体だけでそんなにも欲情して貰えた嬉しさが混ざり合い堪らなく高揚した。

色情狂のように身体が疼き慄き、次の相手を求めて行った。

 

強烈で鮮烈な思い出である。

 

また、5分程度でそこそこ貰えたのが嬉しかった。

 

もう一つの非常階段での性交は今日は割愛し、また後日述べることにする。